オランダ椅子 ダイニングチェア 座面張替え 【川崎市のお客様】 名画の椅子
2025/03/19
こんにちは。高山です。
展覧会情報続きとなりますが、今年の大規模展の目玉は、なんと言っても大ゴッホ展になるのでしょう。
大ゴッホの大は、大トリの大なのではないかっていうくらいの感じがあります。
神戸から巡回が始まり、福島を経て東京にやってくるのが来年春とのこと。
今回、座面張り替えをしましたのが、通称「オランダ」と呼ばれるこの椅子となります。
アンティーク業界に長らく従事されている方の中には、「これをオランダなんていうのは聞いたことがない」と言われる方もいらっしゃいますし、
「ダッチカントリースタイル」として、家具業界でカテゴライズされていたりするのもまた事実。
いずれにせよ、木をふんだんに使ったこの椅子は、イギリスや北欧の椅子とはまた違った独特の佇まいで、存在感(そして重量感)があります。
なぜオランダなんだと個人的に考えた時に、
冒頭に戻るのですが、「ゴッホの椅子」(下図左)が、座面こそペーパーコード(訂正・ペーパーコードではなくラッシュですね)なのですが、こうした椅子のフレームなのです。
余談ですが、17世紀のオランダを代表する画家・フェルメールの「紳士とワインを飲む女」に出てくる椅子は、イギリススタイルのカップ&カバーですね。
時代や地域性というのは確実にありますね。
今回の椅子の構造ですが、クッション部分はベニアで支えているパターンです。
やや湾曲気味のベニアが特徴で、その上にウレタンを配置して、椅子生地を張っていきます。
湾曲してるがゆえに、包みボタン (クルミボタンと読みます)で留めることにより、生地の浮きを抑えるイメージです。
機能とデザインが融合している典型例と言えます。
木部のお手入れなのですが、ふんだんにオーク材が使用されていて面積も大きいため、十分に乾燥させています。
汚れを落とし、ステインで補色、最後にワックスをかけております。
背中部分などの服が擦れる部分は、色移りもありますので蜜蝋ワックスで手入れをしてます。
購入されてから20数年で初めての張り替えでした。
お届けの際、久しぶりに持つ椅子の重さに驚かれておりましたが、それだけずっと使える椅子であるとも言えますね。
装い新たな、とても良い雰囲気に仕上がりました。
ティーズリビングは、横浜、川崎、東京都下、また葉山・逗子・横須賀・鎌倉・湘南エリアを中心に、個人・法人問わず、椅子の張り替えやテーブルの天板塗装はもちろんのこと、店舗内装、住宅にまつわることなど様々な形でお手伝いをさせていただいております。
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