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椅子の修理・リペア グラつき直しについて

 


こんにちは。高山です。

 

ミロ展を見てきました。ダリに続いて大物スペイン人画家の展覧会が続いてますね。

ピカソとの交流に始まり、後期は宣伝美術の先駆者としても知られるわけですが、刻一刻とメタモルフォーゼしていく作風に目を奪われます。その背景にはスペイン内乱や、アメリカや日本への憧憬などがあり、ミロの魅力が存分に展開された素晴らしい企画でした。

 

さて、今回は椅子のグラつき直しについて書こうと思います。

椅子関連のお問合せで最も多いのは、生地の張り替えです。

現調の際に、グラつきを確認した時に発覚することがままありますが、椅子の生地張替えと共に頼むと、予定外の出費と感じてしまいますよね。

 

そこで、グラつきを感じた時は、その段階でメンテナンスしておくというのをオススメしたいのです。

荷重がかかる背の部分から後脚に影響が出て、ぐらつき始めるのが一般的です。

やがて前が緩んできます。グラグラするたびに摩擦が生じ、ほぞの部分が痩せていくためです。

 

椅子のぐらつき、リペア、構造

 

矢印の部分がほぞの場所で、緩んでくるポイントです。

ただ、ボンドを流し込んで圧着というのは、容易にできるものではありません。

 

ほぞの別例の写真も載せますね。

以前、blogにも書きましたオランダ椅子ですが、後脚のホゾはこのように組まれています。

斜めなんです。

椅子のぐらつき、リペア、構造

この構造ですと、隙間をくっつけることさえできないかと思います。

 

ご家族で使われている椅子でも、お子さんが使っているもののみにグラが出たりだとか、そういう事例が多いです。

都度、メンテナンスしていくことが結果としてはリーズナブルになります。

 

ご気軽にご相談していただけたらと思っております。

 

最後に、本日の椅子です。

東京都美術館のロビー等で使われているスツールは、このようにカラフルです。

こうして色を組み合わせるのも、張替える際のアイデアになりますね。とてもいいですね。

 

 

ティーズリビングは、横浜、川崎、東京都下、また葉山・逗子・横須賀・鎌倉・湘南エリアを中心に、個人・法人問わず、椅子の張り替えやテーブルの天板塗装はもちろんのこと、店舗内装、住宅にまつわることなど様々な形でお手伝いをさせていただいております。